「ぐすっ・・・ずびずび・・・」
「・・・・何やってんの」
「な、何もしてないよ・・・ただ泣いてるだけだもん」
「何で泣いてんの」
「さっきゆきみさんにもし宵風が一分後に死んじゃったらどうする?って聞かれて」
「うん」
「それでそのこと考えてたら泣けてきた」
(・・・・ここは笑うべきなのか?)


「宵風だったらどうする?」
「は?」
「もし自分が一分後に死んじゃうんだったらどうする?」
「・・・別にどうもしないけど」
「えー!何でー!?」
「何でって僕は元から死なないんだから。もう死んでるし」
「何言ってんのさー!!宵風は死んでないもん!生きてるもん!」
「僕生きてないよ別に。だからどうもしないし」
「むぅ・・・いっつもそうやって生きてないだとか死んでるだとか・・・」
「本当のことだもん」
「宵風は生きてます!それで一分後死んじゃうの!どうする?」
「だからどうもしない。」
「ぶー!!」



「あ、でも」
「・・・何」
「強いて言うならこうしたい」
「は?・・・えっ」
「うん。あったかい」
(結構抱き心地いいなあ)
「なっ・・ななな・・・っ」
「これを59秒間すんの。それで残りの1秒間に」




「好きだ、って言って死ぬことにする」


(そのとき、)(あたしは、)(かっこいいな、とかおもっちゃいました)







ときめけ乙女心!

(やば、ちょっとドキドキした!)