3月の上旬。3月のくせにまだまだ寒い。僕はうずくまって隣に居るそわそわした女の子を黙って見つめた。「あの」「何」「・・・・やっぱ何でもないです・・・」「ふーん」「あ、あの・・・!」「・・・何」「えー、とですねぇ・・・あー言おうかな・・・」「・・・」「わーん行かないでー!」「だから何」「あの、だから、私、」「・・・・」「う・・・やっぱ言えない・・・」(宵風さんの目が美しすぎるんだー!!)「・・・さっさと吐いちゃいなよ」「え!?」「だから・・・わかるよね?」「あ・・・あうー・・・もう・・・うわーん!」(何故泣く・・・?)「よ、宵風さーん!」「何」「す、好きですよー!うわーん!」彼女はそう言うとペタリとしりもちをついて泣き出してしまった。彼女のわんわん泣く声だけが部屋に響く。いまゆきみはこの部屋にはいない。窓をみつめて、彼女をみつめて、僕ははあとため息をひとつ。「、全く・・・」








年頃彼女。

(待たせすぎは嫌なんだけど)